2015年4月22日水曜日
3/28 この日の西黒尾根ルートコンディション
たぶん痩せ尾根なんだろうけど雪庇がこじれてなんだか分らなくなっている。
だいたいこの踏み跡は雪庇の上か外れているかも判らない。
左には近づかない方が良いのは当然だ、かなり切れ込んでいる。
さて、振り返ってみる。
後続の登山者がいたのでズームしてみる。
前の写真を撮った場所辺りだ。
高度感抜群だね。
もうすぐラクダの背だ。
雪が無いとこの辺りは岩場だったような記憶がある。
天気が良いので先まで見通せる。
厳冬期だと視程が良くても踏み跡が無い場合も多いだろうから、ルートの難易度が跳ね上がるのかな。
ましてホワイトアウトしたらお手上げだな。
そんな季節には登りたくはない。
ここ、ここ。
ここが一番難しかった。
岩場なんだけど雪が柔らかくてピッケルが効かない。
アイゼンが掛からない。
両脇が切れ込んでいる、数メーターの落差で落ちても死なないだろうけど落ちたくはない。
結局三点支持が取れなくて、崩れない事を願いながら片足に全体重を乗せて登った。
なんかもっといい方法が無かったのか今でも考えてしまう。
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この後なんか頭から離れなくてずっと考えていた。
そしてふと閃いたんだ、「何故ピッケル持っているのか」と。
何故あの時思いつかなかったのか。
そう、「確かな足場が無ければ作ればいいじゃないか」と。
雪は柔らかいのだから、階段を作れば安全に登れた。
その時はそんな事考えれなかったけど次はそうしようと思う。
ちょっとね南方から雲が湧いてきた。
せっかくだから天気持ってほしいなあ。
左側に大きな亀裂があるのが判るだろうか。
今にも崩れそうな場所が多数出来ていた。
こことか雪崩たら凄いことになりそうだ。
地面が揺れるんじゃあないだろうか。
白毛門朝日岳と目線の高さになって来た。
あっちの山には登っている人はいるのだろうか。
あちらに登った時は天気が悪く何も見えなかった。
今だったらそんな日に登らない。
だってつまらないもの。
西黒尾根を登る人はソロの人も多い。
まあよくもこのコースを一人で登るよね。
私が一人でここに来るか?
そうだなあ条件が今日みたいに良ければ登ってもいいかも。
滑落しても見つかりやすそうだしね。
スキー場が見えてくる。
まあずっと見えてたんだろうけど、意識していなかった。
さて、ここからが一番硬くて急な斜面。
先行の人はダブルピッケルでガシガシ登っていた。
ピッケルが無いとここは絶対無理。
所でピッケルを打ち込む時は雪面に向かって振り込めばいいのだが、抜くときは腰辺りになっているので手首的に真直ぐは引きぬきにくい。
だけど引きぬけない訳じゃあない。
だけど体に向かって少しこじって抜いても良い訳で。
こじるということは力を余計に使う。
最近上半身の筋力が・・・・・
今度は少し右に傾いた片斜面になる。
これだけ斜度があるとピッケルが使えるからあまり気にならない。
だけど片斜面でピッケルが使えない硬い斜面が怖い。
少しでも気を抜くとアイゼンが抜けて滑落しそうな予感がする。
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