(CX5)
軽井沢への分岐点に到着した。
この道も古い道だ。
この石碑群は庚申の碑。
道を見守る位置に並んでいる。
鏑川は下仁田から富岡、そして高崎で碓氷川や烏川と合流する。
そんな鏑川と共に暫く軽井沢へと上っていく。
さすがにこの辺りまで来ると清流だ。
ちなみに水の透明度を川底が見えているかいないかで判断するのは間違い。
淵の透明度や、水の色が青緑であるかで判断するべきだ。
これはあくまでも私の経験則であって学術的根拠は無いのであしからず。
突然この看板が目立つ位置に立っている。
反対車線ながら、自転車を止めて見に来てみる。
夫婦岩と言えば伊勢のやつが有名かな。
「おお!」
薄い岩の上に二つの岩塊が絶妙なバランスで寄り添い、そして落ちずに乗っている。
なんと不安定な。
これはこれで素晴らしい。
よく転げ落ちない物である。
そしてさらに登って行くのだが、山襞の奥まで人家が絶えない。
ようやく人家も途絶え本格的な峠道へと変貌する。
心臓が早鐘のごとく鳴り響き、鼓膜に伝わる。
ギヤを最低まで落としても、いつ終わるかもしれない急斜面、一向に心臓は平静を取り戻す気配すらない。
ふと気が付くと呼吸は「はあ、はあ」と短く浅い。
浅い呼吸は血中酸素上げるには非効率的だ。
ペダリングより長く深い呼吸に切り替える。
延々と続く急斜面の先に信越自動車道の橋梁が姿を現す。
呼吸法を変えると早鐘の鼓動も少しは落ち着く。
しかし急斜面と言える傾斜角に足が音を上げ始める。
この時実感するのは、瞬発力のある筋肉と、持久力のある筋力。
瞬発力のある方は使い切ると、もう使えない。
持久力の方はうまく休ませるとずっと使える。
だけど無理に限界まで使うとどっちも使えなくなる。
なんとか橋梁の下を越える。
まだまだ登りだが、別荘地に到着。
南軽井沢と銘打っているが、軽井沢ではない。
静かな良い場所であることは否定しないが。
この標識からが軽井沢。
これで群馬県からの軽井沢へと通ずる道を全て制覇した。
っと、待てよ。
まだ更に神津牧場から通ずる林道が残っている。
これを制覇しないと完全制覇と言えない。
なにせ旧中山道も勘定に入れているし、霧積温泉からの登山道も同じくだ。
まだ完全制覇とは言えないから目標が出来てちと嬉しい。
熊が出そうなのでラジオを持って挑戦する必要があるな。
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