(CX5)
さてさて、山頂がまじかに迫ってきた。
私はと言うとへろへろのへなちょこなのである。
雲も多く見晴らしも良くないので、行くしかない。
別に帰りが多少遅くなってもいいやと開き直りの精神でもある。
足が前に出ない。
一歩前に足を出すと少し沈む、そして体力をかけると更に沈む。
体重じゃなくて体力で進まねばならない。
体重が掛けられるほど、膝の角度が緩くない。
雪に足を押し込むのは自力なんだ。
だから斜度が無くてもきつい。
そして第二の急登に来る。
何度も滑り落ちながら、アイゼンかトレッキングポールを持ってこなかった事を悔やむ。
単純に忘れたんだけどね。
なんとか山頂まであと少し。
だけど容赦ないよね冬山は。
最後に私の背丈より高い雪庇に阻まれる。
「うーん」どうしたものかなあ。
暫し疲れ切って回らない頭で考える。
「あっ」左から回り込めば登らないで済むって気が付く。
なんだか疲れて状況が呑み込めていない。
とにかく山頂には着きましたよ。
なんとかね。
そして残念なことに霧氷は無しね。
それからそれから、尾根筋をラッセルして軽井沢方面が見える場所を目指す。
H氏は気が進まなさそうだったけどね。
少し休んだのでラッセルもちょっと余裕かな?
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