2016年3月31日木曜日

3/5 足尾の山 終わり


延々と続く急斜面を落ちそうになりながら下っていく。

とても膝に来る。


やっと渓谷に下りてくる。

水道橋が見えてくればそろそろ終わり。


古い取水口だねこれは。

今は機能していない。


下から見た松木渓谷は土砂の流出を防ぐためずっと工事中だ。


本当は庚申山も行きたかった。

とか思っていたけどなかなかきついね。

積雪の中行けるものじゃない。

まして初めてなら道も分からない。

何よりヲロ山で心と体力が挫けてたよ。

2016年3月30日水曜日

3/5 足尾の山その10


魔法使いか呪われた木って感じだ。



帰りは下りが多いのでそこそこ早い。

沢入山へとあと少し。


こういう場所は引きで撮った方が高度感があっていい。


前景と中景と遠景を合わせると立体感が出る。

人を入れるとスケールが分かりやすい。


I、H氏は別ルートへ。

正規ルートじゃないし崖が二か所ほどあるけど大丈夫?


私たちは正規ルートで。

中倉山へ到着だ。

2016年3月29日火曜日

3/5 足尾の山その9


さて、お昼も済ませた。

どうするか検討する。

そしてヲロ山へとりあえず登る事にする。



私はここまででも満足していたのだが。


ここからは煙害もなく普通に山林だ。

だから盛大に積雪している。

ワカンを着けて先へと進む。


そして登山道が分からないので尾根筋を無理やり藪漕ぎで進む。

私の嫌いな低木が行く手を遮る。

シャクナゲ嫌い。

花は美しいのだが。


やったー!

1821.7m(細かいな)のピークに到着だ。

ここでこの先の庚申山へ行くのは無しだ。

積雪で道が分からない。

積雪で時間が読めない。

距離がある。

食料が無い。

まあそんな理由である。


天気予報通り雲が出てきた。

ピストンで戻ることとする。

2016年3月28日月曜日

3/5 足尾の山その8


景観が素晴らしいので何枚か。

ここが緑になっても素晴らしいだろう。

真っ白だとスキー場だ。


立ち枯れ。


岩場からの山々。


煙害から免がれたのかな。

それとも後に育ったのか。


立ち枯れして何十年。


皆さっさと先へ進む。

写真を撮っているとどんどん間が離れる。

そんなに遅い訳じゃないと思うのだが。

2016年3月27日日曜日

3/5 足尾の山その7


標高1704mの沢入山に到着する。

先に行きたいので少し休んでから進む事に。



所で名前が無いピークに勝手に名前を付ける。

そして勝手に看板を立てたらその名前になるのかな?

中倉山と沢入山の間の山だから中沢山とか。

やらないけど興味はある。


それにしても素晴らしい景観だなあ。

皇海山とヲロ山が見えてくる。

鋸山もね。


松木渓谷も上流である。

この辺りに皇海山への登山ルートがあるらしいのだが。


獣道が笹原に続く。


そこそこバテテくる。

標高差も距離もあるからね。

2016年3月26日土曜日

3/5 足尾の山その6


ピークに向かって登っていく。


ここは名も無きピークだけどこのピークに隠れて先の山である沢入山は見えない。

ここまで来れば良く見えるけどね。

遠くには日光白根山が。


ここで休憩だ。


そしてまた登る。


松木渓谷まで切れ込んでいる。

高すぎて高度感があまり感じられない。


残雪が多くなってきた。

見える山もかなり変わる。

尾瀬方面が見えてくる。

2016年3月25日金曜日

3/5 足尾の山その五


もちろん危険極まりない場所ばかりではない。

むしろのどかで楽しい尾根歩きが多い。


H氏は光学望遠最大でもこんな感じで先行している。

まあ見えるからどこまで行っても問題は無い。

例え落ちたからってどうこう出来るものでもない。

目の前で落ちても数百メーター先で落ちてもだ。


雪山なんかではロープで皆で繋がって歩くのはすごく意味あるだろう。

4名とかなら一名踏み外しても踏ん張れるかもしれない。

前が見えない場合なんかも有効だろう。

極限状態だからだ。


去年はここも雪庇と固い雪が混じったルートだった。

まあそこそこ危ない。

今年はそうでもないからね。

日光白根山が見えてくる。


雪が降るとメリットもある。

岩が凍り付いて浮石が少なくなるんだ。




ヲロ山と皇海山が見えてきた。

だけど沢入山がその前にあるのだが。

2016年3月24日木曜日

3/5 足尾の山その4


孤高のブナの木を目指して歩く。

そして風景に目を奪われる。

当然私は最後尾だ。

度々立ち止まるからだ。


雪山を背に笹原と白樺なんて美しすぎる。


暫く歩くとすぐに見えてくる孤高のブナの木。

去年は寒風と獄寒の地だった。

先を見れば風に吹かれればお陀仏のナイフリッジ。


去年は幸運な事に風が収まり先に行くことが出来た。

今年は雪山ではないしほぼ無風みたいなものだから楽勝だ。

とは言っても決して気が抜けるほど安全なルートではない。


中倉山と孤高のブナの木を越えたのだが今度は沢入山に向かう。

沢入山はこちらからは見えない。

遠くに見えるピークは名も無きピークだ。


尾根筋歩きは続く。

岩場も少なくない。

岩場は脆く浮石が積み重なっている。

何気なく岩に手をかけるとそれは浮石だ。

何十キロもある浮石が不安定に積まれている。

不用意に手をかけて引き寄せれば石が私に近づいてくる。

そして石と共に谷底に落ちていく未来が見えそうである。

なので体重が真下に来るまで慎重に体重移動する。

そうしないと落ちるからだ。
もちろん滑ってもいけない。

一つの過ちで簡単に命を落とす。

まあそんなルートでもある。

2016年3月23日水曜日

3/5 足尾の山その三


永遠に続くかと思えた登りだがついに切れ目が見える。

今は回り込んでいるのでそれほどの急登ではない。

だからといって期待感が盛り上がるのを抑えることが出来ない。


劇的と言っても差し支えないほど辺りの風景が一変する。

去年は滑落すれば命が無い片斜面だったが今年は積雪が無いせいでその緊張感は無い。

それがかえって心の余裕を生み景色を楽しむことが出来た。


しかし更に続きがある。

とは言っても景色を見ると自然と笑みがこぼれる。

当然足取りも軽い。


雲一つない青空の中に山頂を示すケルンが見えてくる。

キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!

って感じである。



そして第一のピークである中倉山へと到着したのであった。


とは言っても今日はこの先を目指すので立ち止まってなどいられない。

次に目指すは孤高のブナの木である。