2017年11月17日金曜日

峠とか自転車で登るコツって何だろう


これは2013年にこの峠を走った時の写真。

所謂ブドウ峠ってやつだ。

4年前は元気だったなあと思ったりする。

体力は減ってるかもしれないがペダリングのコツは増えている。
まあ微妙な言い回しだが。

この峠上野村まで遠いし峠までも50㎞以上ある。
峠を登るコツはどこにあるかって話だけど「体力をつけろ以上!」なんてことは言わない。

まずクランクを回せなくなる理由って考えた事あるだろうか。
端的に言えば「力尽きる」なんだけど、「力尽きる」にも科学的根拠がある。

1、筋肉は何で動いているのか。
 CP(クレアチンリン酸)というのが瞬発力用の電池、これを分解してATP(アデノシン三リン酸)を作る。
これが筋肉の燃料だ。
CPは瞬発力用の燃料だね、これはすぐに使い切ってしまって補充もされない。
じゃあこの後燃料のATPはどうやって作るのか、それはブドウ糖を分解して作る。
ブドウ糖は筋肉中のグリコーゲンに含まれている。
グリコーゲンはCPより筋肉中に多く含まれているよ。
だからCPの5倍は長くグリコーゲンで筋肉を動かすことが出来るんだ。
この瞬発用のエネルギー源はトータルしても筋肉を動かし続けるのに1分も持たない。

そこで今度新たなパラメータとして登場するのが酸素だ。
ブドウ糖を分解してケルビン酸というのが作られる。
ケルビン酸からATPを作るのに必要なのが酸素と言う訳だ。

つまり長時間筋肉を使い続けるには「酸素とブドウ糖が必要」という事だ。
言い換えれば「ブドウ糖と酸素で筋肉は動いている」

2、円滑に長時間筋肉を動かすには
 結論から言えば「燃料供給を滞らせないよう筋肉を使う」だ。
酸素とブドウとは筋肉にどうやって供給されているかだけど体を循環している血液によって供給されている。

血液に含まれる酸素は肺から血液に送り込まれる。
ブドウ糖は小腸で吸収される。

筋肉が収縮していると血管も収縮し血行も悪くなる。
つまりATPの原料が筋肉に供給されない訳だ。
という事は「筋肉は弛緩と収縮を適度に繰返し血流を促進したほうが良い」という事だ。

3、どういうペダリングが峠では良いのか
 CP(クレアチンリン酸)なんてあっという間に終わってしまう燃料だしダンシングなんて長い峠では意味が無い。(レースなら意味がある)
これも結果から言うと
  A「酸素の安定供給が続くか途切れるかの分岐点呼吸方法を覚えろ」
  B「クランクを回しながら休め」
  C「細く長く回せ」

  A はこれ以上負荷をあげると心拍数がたえられないほど
    上がるとか息が続かないポイントがあるはず。
    その分岐点を体で覚える事だ。
    そしてそこを超えないで呼吸する。
    そして出来る限り深い呼吸方法を行う。
    深く吸い込んだ方が断然効率が良いんだ。
    イメージ的には深呼吸しながら登れだね。

  B だけどこれは体で覚えるしかないかな。
    一定速度でクランクを回していると押しと引きが切り替わる
    角度があるんだ。
    そこが休憩ポイントだ。
    角度的に言うと一番高い点を0°と定義すると85°~120°辺り
    が休憩ポイントになるかな。
    ここで筋肉が緊張してなければ、筋肉が弛緩して血液で燃料が
    供給されより長くクランクを回せるようになるよ。
    まあ斜度がきつい坂だと角度がより深くなると思うけどね。

  C は一定のペダリングをすることかな。
    急激に運動負荷を変化させるとそれだけでかなり消耗するん
    だ。
    すると体力的と共に精神的に堪える。
    前方の状況に惑わされず黙々とクランクを回すことが一番の
    近道だよ。




4、ほかには
  レースじゃなければ休もうよ。
  休んでもダメなら歩こうよ。
  別にいいじゃない峠は越えることに意義がある。
  そうすれば次は最後まで登れる地力がつくよ。

以上私のとても私的なヒルクライムのコツです。
ポタラーな私ですのでレースで登っている人とは違います。
早く登る事にはあまり重視しておりません。
たまに心臓が飛び出そうになりますがそれは運動不足だからです。

ゴールした瞬間に倒れるとか全然憧れないです。



以上!



0 件のコメント: